人生を変えるビジョン
あなたは自分の人生の進むべき道が見えていますか?
人生のビジョンを持っていますか?
今日は、何か新しいことを始める方や新しいスタートを切る方が確信をもって動いていけるビジョンについて書きたいと思います。
ビジョンについて書こうと思った背景ですが、
サラリーマンで副業を始める人や起業する人が多い一方で、続かない人も多いですよね。
起業した後の会社生存率は5年で15%とも言われることがあります。85%の会社は起業して5年で消滅してしまうんですよね。
外部要因としてビジネス環境の変化や時代の流れによる影響があると思いますが、一方で、内部要因としては仕事や起業・会社の目的、ひいては自分の人生の目的、つまり、はっきりとしたクリアなビジョンが欠けていることが大きな要因であると思います。
私が今読んでいる山口周さんの『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の中では、ビジョンと美意識について語られています。この本のテーマは「美意識」で本の紹介が今回のブログの目的ではないので、今回はポイントを絞って抜粋しますが、ビジョンなき日本企業についての考察がとても興味深いです。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
例えば、
「まず、現在の日本企業の苦境の大きな要因について述べたいと思います。それは「ビジョンが足りない」ということです」(p.90)
「ビジョンが「これから向かう場所=where」を視覚的にありありとイメージが湧くように記述したものだと定義すれば(以下省略)」(p.90)
「いま、我が国の多くの企業がなんとも言えない「閉塞感」のようなものに覆われていますが、最大の原因はこの「行き先が見えないままにただひたすらに死の行軍を求められている」状況にある、というのが私の見立てです。このような状況を打開するには、目指すべきゴール、つまりビジョンを示すことが必要です」」(p.92)
(うちの会社はちゃんとビジョンを出しているよという反論に対して)
「そのビジョンは多くの人を共感させるようなものになっているでしょうか?」(p.92)
「よく「海外売上高比率を☓☓%に」とか「アジアで売上トップに」といった内容の文言を「ビジョン」として掲げるいる会社がありますが、こんなものはビジョンではなく、単なる「目標であり」、さらに言えば「命令」でしかない。」 (p.93)
といってビジョンの重要性について語られています。
特にビジョンと、目標、命令を履き違えている会社は本当にそうだと思います。
そして、ビジョンの重要性は会社や組織だけではなく、個人についても同じように重要だと思います。
とはいえ、ビジョンって概念的で、なんかふわっとしてますよね?
私もそう思っていました。そんな時にたまたま巡り合った本が
『ザ・ビジョン(進むべき道は見えているか)』ケン・ブランチャード著
この本はふわっとしたビジョンについて、クリアにイメージを持つことができます。
というのも、内容がストーリー仕立てなので頭に残りやすいです。舞台は、とあるアメリカの保険会社に、夫と別れて子供二人を一人で育てなくてはならなくなった女性が、生活のために経理部へ中途入社しました。
ある早朝、誰もいないオフィスのコーヒールームでその女性が、会社の社長に偶然出会います。そこからわけあって、女性と社長が経理部のビジョンそして、会社としてのビジョンを作り上げていくストーリです。その間に、女性の息子が通う学校のビジョンや、女性自身の人生のビジョンについて周りを巻き込んで作り上げていき共感を得ていく。なんとも素晴らしく一気に読めてしまいました。
『ザ・ビジョン』では、ビジョンの定義を、
・自分の存在意義は何か?
・何を目指すのか?
・何を基準にしていくか
を理解することであるとしています。
そして、説得力のあるビジョンを生み出す3要素について、
①有意義な目的
②明確な価値観
③未来のイメージ
が必要とされています。
①、②、③の三つの関係性は、
①の目的が「なぜ」を説明するもの(Why)
②の価値観が「目的を達成するために、日々どのように行動すればよいか」(How)
③は方向性です。
①目的や②価値観だけでは、めざす目標がはっきりしないですよね。そもそも「ビジョン」とは何かを目指すものですから。
では、このビジョンを生み出す3要素にあてはめて考えた私のビジョンについては、またの機会にブログで書きたいと思います。
このブログを読んで頂いた方が、人生を変えるビジョンを作り上げていくことに繋がれば嬉しく思います。
ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか